整骨院の売上・経費データから思う

整骨院の売上・経費データというのを見ましたのでシェアします(『ひーりんぐマガジンvol.51』より)。
正確には“おそらく整骨院のデータ”です。
記事には「治療院のデータ」としかなかったためで、まぁ内容からすると整骨院だろうと思うので整骨院ということにしちゃいます。

出てくる数字は、複数の治療院の「平均値」というやつです。

平均値はきわめてファンタジーのような数字です。
たとえば年収で「平均値」が500万円だとすると「みんな普通に500万円程度もらっていそう」な気配がします。
しかし「中央値」(1から100番まで並べた時50番目に来る人の値)は400万円程度だったりして、ようするに1番から50番までの人(全体の半数)の年収は、平均値500万円にははるかに及ばない400万円以下だということです。

おまけですがさらに言えば、どのような母体から数字を取っているかも意外と大事ですよね。
まぁその辺もご承知の上で、軽いスナック菓子感覚で見ていただきたいです<(_ _)>

 

まず数字から(端数は適当に処理)。
整骨院の平均的な数字。

【 売 上 】
●保険収入 …83万
●自費収入 …37万
●自賠責収入…16万
●物販など …2万
合計    138万円

【 経 費 】
●従業員給与…33万
●家 賃  …17万
●減価償却 …7万
●広告宣伝費…3万
●その他  …35万
合計    95万円

差し引き(営業利益) 43万円

ここ数年間の変化で言うと、
●合計売上額が減っている
●保険売上が減っている
●自費売上が伸びている
●経費を削減している
●売上減少以上に経費削減しているので利益は増えている
…という傾向があるようです。

 

昨今の「保険が厳しくなっている(なりそうだ)ので、自費に力を入れていこう」という流れを確認するようなデータですね。
しかし、そうは言ってもやはりまだまだ整骨院は「保険治療メイン」のようです。

そういう意味で、業界規模で言えば自費鍼灸院業界の競合にはまだなっていないようです。
まだまだ保険整骨院と自費鍼灸院は経営的にはかぶっていないと思います。

ただし、店舗単位で見るとおそらく「整骨院をやめた整骨院」(ようするに整体院)もあるでしょうから、自分の商圏にどのような治療院があるか次第です。
首都圏でも都心の方がよりそういう傾向が早いのかなぁ…、分かりませんが。
「柔整保険」の制度が厳しくなるにつれ、自費シフトが加速するでしょうから、鍼灸師と言えども柔道整復師業界の動向はウォッチしている方が良いでしょう。

 

整骨院の自費シフトとは、従来と同じ治療をしながらお金のもらい方が保険か自費かが違うだけの院として変化していくのでありません
売り物も新しく、売り方も新しく、看板は同じでも違う店に生まれ変わることを意味しています。
とくに自費だと千客万来というわけにはいきませんから、いつも言う「誰に」「何を」「どういうメリットがあるから勧めるのか」を絞ってくることが予想されます。

専門特化の整体院がドンドンできてくる感じでしょう
肩こり専門・腰痛専門・坐骨神経痛専門・頭痛専門・アトピー専門・うつ専門…などなど。
その治療方法は、機械を使う方法かもしれませんし、従来型の手技かもしれませんし、新しい流行りの手技かもしれません。
ともかく、今まで自分の得意としてきた領域に狙いを絞って新規がグイグイ来るわけです。
自分の鍼灸院の仕組みでそれに対抗できるかどうか、です。
おっかないことです(>_<)

未来を予見することはできませんから、どうなるかなんて分かりません。
私自身、自院がどうなっていくのか、じつはまったく想像もできません。
平凡経営者ですからそういう鼻も利きませんしね。
ただ、自身の未来予想図(しかも発展的なやつ)を断定的に語れる人がいたら、よほどの自信家ですから羨ましくもありますが、若干危うくも感じます。
「ホントかよぉ~??」と。

「どうなるか分からない」という前提のもと、少しでも良い環境を作れるように備えることが出来る唯一のことかと思います。
「防災」のような感覚ですね。

大事にすべきものを取捨選択しつつ、その大事なものはしっかり守れるような備えをし続ける事が重要でしょう。

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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鍼灸院経営とひとり親生活のハナシ