鍼灸学校を卒業する前に…

鍼灸師・鍼灸学生
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鍼灸師になる前にすること

まずは私の話を書きます。
自分は「鍼灸で身を立てる」つもりで学校に入ったので、卒後は、必然的に鍼灸専門院での勤務を選びました。
もちろん、当時(20年近く前)も鍼灸院の求人は少なかったです。
美容鍼灸も訪問鍼灸もなかったですし…。
3年生の最後半に偶然出た求人がまさに勤めたいと考えていた院でしたので、間髪入れず応募して採用となりました。

仮にそういう求人がなかったとしても、紙媒体でも探せば情報は得られたし、行動すればどこかにはたどり着けたのではないかと考えます。

在学中から、『医道の日本』の求人欄をみたり、医道の日本はじめ他の鍼灸業界誌に投稿する先生の論文を読んで、勤めたいと思える先生がいたらチェックしていました。
そして卒業までに求人がなければ、それらチェックしていた先生に直接当たってみようと考えていました。
「ぜひ働かせてくれ!!」と(笑)
もしくは「誰かを紹介してくれ!!」と(笑)

今考えると図々しいプランではありますが、当時は真剣でした。
(今思い出しながら書いていると、当時の自分は諸々図々しかったなと半ば呆れ・半ば感嘆します。若さゆえでしょうか(^^;))

これは一例に過ぎませんが、ようは在学中から「卒業後はどうなりたいか!?」のビジョンを決めておく方が良いってことです。
鍼灸学校には行ったものの「鍼灸だけ師では食えない」とか「鍼灸師で成功するのは100人に1人」とか、色々言われて凹んですでに心折れちゃっている人もいるかもしれません。

まぁ当たり前ですが、別に鍼灸でなくてもいいのですよ。
鍼灸で食っていかない、という選択をしても全くOKなのです。
鍼灸にしがみついていることが美徳ではありません。

それでも鍼灸で食っていくつもりがあるなら、そこでどうサバイブしていくのかを考えなきゃいけません。
自分の将来設計(目標)とそこへの道筋(行動計画)を考えるのです。
とくに在学中は、将来設計(ビジョン)。

リソース(資源)はみな違う

将来設計を練るには自分の条件が基盤。
人の持つ環境・資源はみなバラバラですので、それらをごちゃまぜにして他の人の例を参考にはできません。
たとえば性別や年齢・家族構成です。
「20代男性」と「20代女性」では違いますし、「20代既婚男性」と「20代独身男性」でも違います。
「40代独身男性実家暮らし」と「20代独身女性実家暮らし」はもしかしたら共通項が多いかもしれませんし、「40代既婚男性子供なし」と「30代独身女性」も共通項が多いかもしれません。

自分の環境や持っているモノから、どうしても選べないもの・どうしても選びたいものができてきます。
それは動かせないのですから、そこからどういう人生設計をするか、それにどう鍼灸を絡めるかを検討しなければいけません。

「鍼灸」は「仕事=収入のツール」である事実は外せません。
収入はいくら欲しいのか、です。
「いっぱい」とか「あればあるだけ」等は答えになっていない答えです。

生活で必要になる金額はいくらか。
それを鍼灸だけで稼がなければいけないのか。
他の収入の手段はないのか。
パートナー(奥さんや旦那さん)はいくら稼げるのか。

現時点での必要額と、5年後10年後はどうか?
「未来の必要額なんてわからないよ」と言われるでしょう。その通りです。
そんなの知らん!です、はい。

目安をはかるうえでは、どの程度の生活レベルを求めているのかです。
それが「まぁまぁ平凡な生活ができる」レベルとすれば、日本人の平均収入額を得られるかどうかが目安でいいですよね。

※子供のいる世帯の年間収入中央値は600万円くらいです。
月収ベースでは、ボーナスなしで月収50万円(世帯ですからパートナーの収入も合わせて)。
↑これはあくまでメドです。

持ち家の有無、親は健在で頼れるか、子供の人数は、住んでいる地域特性は・・・・。
色々な要素が加味されますから、自分だけのプランを練るしかないです。
これはもう、誰かと比べられるものではありません。

鍼灸への親和性

学生の間に確認するもう一つのことは「鍼灸が好きかどうか」です。
好き嫌いと書くと語弊もありそうですが、「感情的・理性的に鍼灸を生業としていきたいかどうか」です。
感情だけでなく、理性的にも。
趣味としてではなく、生業として。

これがあれば、ぶれないで済みます。
もしくはちょっとぶれても戻ってこれます(笑)

あと、鍼灸の世界は奥が深いですから、鍼灸LOVEな人同士でも意外と分かり合えあいこともあります。
それは、鍼灸ワールドの中でも違う地域に住んでいるからです。
「好き」のレベルや方向性などは多様ですからね。
なので、鍼灸師がみな自分と同じ理由で鍼灸が好きなのではないと思っておく方が余計な衝突がなくて良いと考えます。

他人にはわかってもらえない(ことが多い)ので、自分が鍼灸が好きなワケは、自分の心にだけ掲げておくのです。

学生のうちは、自分の土台を固める時期です。
そして、その固まった土台の上に卒後の行動があるのです。
考えるだけじゃだめで、行動(実践)が次に大事ってこと。
結局は、行動しないと展開は生まれませんから…。

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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