レジェンド鍼灸師の経営術

鍼灸院経営
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開業55年の鍼灸師の教え

私も鍼灸師として開業し、その後5年・10年・15年とたち、自分も結構頑張っているな、などと思っています。
開業前の人には一人前の口をきいてみたり…。
でも、本当のレジェンドの前では20年程度のキャリアはかすんでしまいます。
そういうレジェンドの話には、時間を積み重ねている重みがあります。

…というわけで、
『治療家の経営術』(山下健・森ノ宮医療学園出版部)を紹介します。

開業歴55年、山下健先生による技術系でない本です。
平成4年初版の改定新版。

経営系の内容に関しては、はっきり言うとコンサルなどが書く経営本に比べ、あくまで簡素で薄い内容です。
しかし、この本をおススメしたいのは、レジェンド・山下先生に「バシッと言われたい!カツを入れてもらいたい!」という鍼灸師には良い本だからです。
鍼灸師としての生き方や鍼灸院経営の雑感を、そばで会食がてら聞いている感じの内容です。

内容は三部構成になっています。
●鍼灸師としての心構え
●患者さんとのコミュニケーション
●開業時の具体的な実務

鍼灸専門では難しいのは何故か?

まず開業55年のキャリアを持つ山下先生も「鍼灸専門の開業(経営)は難しい」と考えているようです。
「免許をとっても世の中に通用しない鍼灸師が多い」と。

それはひとつは学校教育に問題があると言います。
西洋医学中心の教育。
実技教育の未熟。
国家試験中心の商売志向の学校のあり方
・・・など。

しかし、これは鍼灸に限らずどのような教育現場でも同じではないでしょうか。
マス教育でできることは最低限のレベルですよね、やはり。
与えられることに依存しないで、自分自身で高めていかねばならないでしょう。
まぁ鍼灸学校に関しては、可能であれば、仕組みとして卒後教育があると良いとは私も感じます。
開業を見すえた内容のレクチャーもあると良いですね。
学校教育には関心がないのでこの問題はこの辺で…。

鍼灸師にとって必要なこと

教育の問題はさておき、『経営術』で言われる事は「鍼灸師として自分を磨く」「院が心地よい場所であるようブラッシュアップする」「患者さんの気持ちになって考える」でした。

開業鍼灸師には「鍼灸師目線」「経営者目線」「患者さん目線」が大事だと、自分でも常に感じている事を再確認できてよかったです
やはりそれでいいのだ、と。

【気になった内容をピックアップ】
●西洋医学ではなく東洋医学に誇りと自信を持って勉強すべし。
●鍼灸師は「職人」である。建築設計士ではなく「大工」である。
●鍼灸師は治してナンボだ。「やった、治った、効いた」でいいじゃないか。
●人間性が重要。信頼感・安心感・清潔感・知識・自信。意識して演じてでも備えるべし。
●患者さんには、希望を持たせるトーク・不快にさせないトーク・信頼してもらうトークをするべし。
●患者さんには心配り・気配りでのぞむべし。
●営業面では、手紙・アドバイス・電話対応なども重要だから手を抜かないこと。

まとめ

山下先生は本の中で「患者さんは技術がうまいからくるわけではなく、人間(治療家)が好きでくるのです」とも述べています
技術が大事と言いながらも単に技術バカではなく、総合力を重視している事には共感します。

まずは自分の目標や大事にすることを決めるの重要性です。
目標や重要事項は人によって違うから、自分のそれを確固としてから、その先に進みたいです。
もしくは、同時並行的に進めるべき最重要な部分がある、ということです。

何のためにこの仕事をしているのか。
何を目指しているのか。
どうなりたいのか。
・・・そのようなことです。

このマインドセットがあってはじめて、じゃあ自分に足りないのは「鍼灸師としての腕だ」とか「マーケティングの知識だ」とか「コミュニケーションスキルだ」とか、みえてくるのかなと思います。
自分を知らなきゃ、何をしていいのかわかりませんよね。

鍼灸師としての今後に迷っている・・・。
山下先生に「優しく諭されたい」「ちょっとカツを入れてほしい」「ベテラン鍼灸師としての生の声が聞きたい」という思いなら買って良い本と感じます。
(※本来的な「経営術(ノウハウ)」を学ぶためだと、もっとほかの本を買った方が良いかもしれません。)

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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