鍼灸院に就職するなら考えて欲しい事

鍼灸師・鍼灸学生
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経営者(院長)の見てる景色

多くの勤務鍼灸師には見えていないものがあります。
それが「経営」です

たとえば院長から「経営目線で考えて行動してほしい」と言われることがあっても、何が経営なのか・どう見たら経営目線なのかがさっぱり分からないのです。
(もちろん中には、最初から経営目線が出来る勤務鍼灸師の方もいるでしょう。)

開業鍼灸師になるとリアルに分かる「経営」も、勤務鍼灸師の時には全く思い浮かばないというのも不思議なものです。

勤務鍼灸師と経営者の違い

勤務鍼灸師とオーナー院長の一番の違いは「自分のものではない感覚」でしょう

その鍼灸院は院長先生のモノであって、自分は単にそこに仮住まいしているだけという感覚。
アパート大家とアパート住居人のような関係に似ていますね。
住居人である勤務鍼灸師は、だから、アパート(鍼灸院)全体がどうなろうと知ったことではなく、自分の部屋(自分が行う業務)さえ自分の好みになっていればOKという感覚です。
「嫌になったら出ていけばいいし…」とも感じているでしょう。

たしかにそれはそれで正しい感覚です。
雇われ人はそれでも間違っていません。

ただ、そのままだと経営目線が培われません。
そこはもったいないかな、と思います。
開業を意識していればなおのこと、勤め先でも自分の将来に生きることや学ぶことがある気がします

経営目線を身につける

鍼灸院の経営は、「患者さんに知って選んでもらって」「来てもらって」「治療費を払ってもらって」、その結果として「必要な金額を売上げて」「それを安定継続する」ことです

その一連のプロセスを概念的に知ること。
そして自分の勤め先では、それぞれのプロセスに具体的にどういうパーツがあるのかを知ること(考えること)です。

患者さんは…

●どうやって自院を知るのだろう。
●どうして他ではなく自院を選ぶのだろう。
●一度来てくれたらどうしてまた来てくれるのだろう。
●もしくはどうして来てくれないのだろう。
●その治療費を払うことに抵抗はないだろうか。
●その治療費は適切だろうか。(意外に“安過ぎる”というケースもあります)

鍼灸院は…

●家賃はどのくらいかかっているのだろう。
●道具代はどのくらいかかっているのだろう。
●その他の経費はどういうものがあるのだろう。
●どういうところに経費を使って、どういうところを節約しているのだろう。
●もっと良い経費の使い方はないだろうか。
●人件費は適切だろうか。(どういう算出方法で給与が計算されているのだろう)

このようなことを考えてみると良いでしょう。
もちろん、分からないこともあります。
「院長が家賃を教えてくれない」とか(笑)

分かることだけで良いと思います。

まとめ

それらを分析するだけでは「いやらしいスタッフ」になってしまいます(苦笑)

それを踏まえて、自分がどこのポジションにいるのか、経営目線で見た時のどのパーツを自分は任せられているのかを考えて、それを高める方向で動くと良いでしょう

たとえば自分が、患者さんが「治療を受けて、また来院してもらう」ためのパーツにいるのだとしたら、「治療をする」だけでなく「また来てもらうこと」が大事になります。
再来院のための要素は、効果・信頼・安心・やる気などを与えられるかどうかですから、それが出来るかどうかが自分に課せられた仕事だと見えてきます。

●不機嫌に治療することが患者さんの「安心」につながるか。
●手抜きの治療が「効果」につながるか。
●治療は丁寧でも説明がゼロだったら患者さんは「信頼」するか。
●こちらから治療計画を提案しないのに患者さんは「やる気」が出るか。
●ベッドサイドが汚れていたら「また来たい」と思えるか。

これらを改善・向上するために「手技」「コミュニケーション」「問診」「説明」「院内環境」などを磨くのが仕事になってきます。

経営目線の一連の流れの中で、自分がどこにいるのか。
自分に課せられた仕事はどういうものか。
おそらく、単純に治療のみではないはずですから、単純に治療だけが仕事と思っていた時より仕事量(見るべきポイント量)は増えると思います
でも、それがあなたを高めてくれるはずです。

もちろん、一方、院長(開業鍼灸師)側も、スタッフにそれを教えていかなくてはいけませんよね。

なかなか勝手には「経営目線」は出てこないでしょう。

そもそも経営目線とは「その院長先生のスタイルでの」経営目線ですから、一般論でなく、みな個別的なものだと思われますので、「自分の理想とする院」そして「そのなかでスタッフはどういうポジションにいるのか」を教育する必要はあると思います。
マネジメントをしている院長は大変ですね…。

ひとり鍼灸院はそういうことから自由になれる気楽さはあります(^_^;)

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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