鍼灸師に修業は不要!?

鍼灸師・鍼灸学生
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商売はセンス

「商売は修業ではなくセンスである」という考え方は、開業したい人には参考になるのではないでしょうか。
あくまでこれは、技術についての是非ではなく商売についての是非である視点です。

商売(経営)として成り立たせるために必要なのは「技術の修業ではない」というのはその通りだと思います

お店を継続するためには、お客さんが来てくれて→商品が売れて→利益が出る、というサイクルが続くことが大事です。

お寿司ならお寿司を、お客さんが満足して通ってもらえる為には、「誰に」「どういう価値を提供できるのか」を「きっちり伝える」ことが大事だと思います。

その伝えたい“価値”の部分に“修業経験”があってもいいのですが、必ずしも必要ではありません。

すべては「誰に」「どこで」自分の商品を売るのかによって違ってきます。
場所(フィールド)によって装備しておくべき要素が違うということです。
(これは参照記事に書かれていますね。)
その辺がセンスということでしょうか…。

『基本的な寿司の技術は短期間で習得できるから徒弟で10年修行するとかはナンセンスだ』という論と、『本当にそうなのか?』という反論の応酬です。
先に紹介したもの以上に、寿司・ホリエモン・修行不要論あたりで検索すると色々な情報が出てくると思います。

もう2~3年ホットなので、かなり核心を突いた問いなのでしょう。
決着のつかない平行線の議論を呼ぶテーマなのだと考えます。
なかなか興味深いネタだと思います。
いろいろ読んで考えてもらいたいです。
皆さんもおそらく、それぞれに言いたいことが出きますよ(笑)

鍼灸院に当てはめると

鍼灸に置き換えても、ホットな話題だと思います。

もちろん、これまた正解はない問いです。
言いたいことは皆さんお好きに、で良いのです。
相容れない人とは分かり合えないから無理に統一見解を出そうとしない方が平和です。

鍼灸院でも、自分がどういうポジションに立つつもりなのかで、行動の方向性が違ってきます。

●どういう人に向けて治療をするつもりなのか。
●どういう切り口で自分の鍼灸を提供するつもりなのか。

これらコアになる自分の意見・考えがまず最初にありきでしょう。
そこからすべてが派生してきます。

私の意見

『修行期間の長短は好みの問題、ただし積み重ねる経験や技術が不要なわけではない』というのが私の考えです

経験や技術は大切。
あとはそれをどう身につけるかの方法論の違いだと思います。

一般論ではなくあくまで自分事としてどういうスタンスをとるか、です。

導いてくれる人(師匠)がいるのは素敵だと思いますが、個人的には修行スタイルはキライです(^_^;)
あっという間にドロップアウトしそう(されそう)…(苦笑)
私は自分のペースでトライ&エラーを積み重ねたい派です。

そのためにも自分のフィールド(居場所)がないとダメ。
ようするに、早く開業して、自分の院というフィールドを作るのを選んだわけです
そして、それを確保して守っていく努力を重視するのです。
泥臭く何でもこなす総合力を、と言うのは、居場所(自院)を死守するためです。

また仮に、徒弟でないとたどり着けない世界があるのだとしたら、私にはその世界は不要・不適なのだと思います
違う世界で生き抜くのが適しているのでしょう。

鍼灸に携わる者同士でも、環境により違った世界でしか生きられないのかもしれませんね。

修行制度・徒弟制度で得られる価値を大事にしたい人はその世界で生きていけばいいですし、そうでない世界もあるのだということ。
どちらが良い悪いではないということ。
ついつい「おらが宗派が世界一」と言いたくなるけど、そもそもそれぞれの立つ土俵が違うから比較できないのだということ。

その辺を踏まえて、自分なりの道を歩むのがベターです。

そしてその道は孤独の道です。
皆、歩く道は一人。
分かってもらいたいけど、分かってもらうのは難しい道ですね。

その先に、具体性が出てきます。
●どうやって伝えていくか。
●どうやって治療するか。
●どういう場所を構えるか。
●いくらで売るか。
●道具はどうするか。
●人はどうするか。
…などなど。

自分の理想のコアを体現でき、しかも経営的に負けない戦であるような、そんな「場」をつくるために頭や心に汗をかく必要はありますよね。
経営する人間は。
それがセンスというのでしょうね。

おまけ

余談ですが「開業はじっくり修業した後にした方が良い…」という考え方は、修業先のコアから細部までを自分に刷り込める利点を狙っている、とも言えます。
逆に言えば独自性を望む人には不要ですし、逆に修業先のマネで良いと思っている人は修業が必要でしょう。

また、技術信奉の人も修業した方がいいです。
「技術を磨くのが好き」「治療道を究めたい」のような人です。

(技術を磨ける場にいるという前提ですが、)技術を磨くにはいちプレーヤー(いち施術者)でいる方が有益です。
開業するより純粋にプレーヤーでいる方が気楽です。

開業しつつも「技術こそが大事、良い治療をしていればおカネは後からついてくる、鍼灸は商売(商品)ではない」と思っている人は、その道を進んで欲しいです。
毎度書いていますが、その人の理想に向かえば何だっていいのです。

己の道を進むのです。
技術の追求は『鍼灸師の憧れ(理想形)』ですし、突き進む価値はありますよね。

私は『総合力での治癒』という価値観を持っているので、その道を歩みたいと思っています。

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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鍼灸院経営とひとり親生活のハナシ

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