鍼灸院開業体験談3【開業費用】

開業について

開業体験談のその3です。

鍼灸院開業体験談1【開業へ】
私が鍼灸院を開業した実録物語。 開業に必要な手続きなどのハウトゥではなく、リアルな体験談。 まずは開業前の模様や脳内ストーリーからスタートです。
鍼灸院開業体験談2【物件選び】
鍼灸院が流行らないと「場所選びを間違えたのではないか!?」「あの院が繁盛しているのは場所が良いからではないか!?」という思いが頭をよぎります。 きっとよぎります(笑) 自分の物件選びと立地についての考えを書きました。
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開業にかかった費用

貸し店舗を決めた後は、内装や備品購入の作業になります。
細かいことはずいぶん昔なので覚えていませんので、かかった費用についてと今思うことを列記します。
参考にしてください。

賃貸料

45万円
(敷金3ヶ月・礼金なし・手数料1ヶ月・当月家賃(日割り)・来月家賃)
家賃は月8万円。
場所や物件によっては保証金6ヶ月などという話も聞いていたので、敷金3ヶ月のみで済んだのは初期投資としては助かりました。
(この敷金も8年後退去する際に半分くらいは戻ってきました。)
最初の物件案内には「共益費5千円」が追加されていましたが値切りました。

内装費

カーテン取付け費(カーテン込み)
9万円
カーテンレールはDIYした、とはよく聞くので、おそらく自作も可能でしょう。
でも自分は苦手意識があり、業者に依頼しました。

そして、カーテンレールを設置する以外は内装はほとんどいじっていません。
基本は「事務所」スタイルのまま使っていました。
そのままで使えそうな物件を選んだ、と言うのもあります。

電化製品・家具・大型雑貨

50万円
内訳は、PC17万・電化製品21万・家具雑貨タオルなど12万円。
なにせ17年前ですからね、パソコンは高価でした。
office付きのローエンドクラスのIBM製WindowsME(懐かしい~笑)、今なら6~8万円クラスのイメージです。
家電のメインはエアコンですね。
あとは小型の冷蔵庫とかFAX電話とか。
エアコンも初期費用としては結構キビシイです。
空調が付いている物件は初期費用的に助かりますよね~。

治療道具代

46万円
煮沸消毒器とか紫外線滅菌庫とか機械類が高かったな。
ただしオートクレーブはさすがに高くて買えませんでした・・・(涙)
(※完全ディスポ鍼使用だったので保健所関係は問題なし)
鍼とお灸そのものの費用はたかが知れています。
ベッドはシンプルなやつを2台。
脚が丈夫なのを選びました(安定感や耐久性があるので)。

看板作成費

4万円
院の入口わきに大きい表札のような看板を作ってもらいました。
院名・営業時間・休み・電話番号など基本事項が書いてあります。
これに「広告宣伝」の意味があるかと言えば、ほぼなし。
ですので、この類いの費用は最低限でよいと思います。

看板は非常に高価なので、本当に必要なのかどうかを考えて作成したいところです。

電柱広告

5万円
袖看板を数ヶ所出しました。

電柱には、胴の部分や張り出す形で広告が出せるのですが、そこに「○○鍼灸院すぐそこ」みたいなのを出しました。
中くらいの道から最後に細い道に入る院だったので、入るところに「ここを右→」、そして最終的に院の前に「ここです」みたいに数ヶ所設置。
道行く人に院の存在を示せるのがこれくらいしかなかったので使用しました。
毎月使用料のような経費が発生するので本当は使いたくなかったです。

書籍代

4万円
そろえておきたい書籍を買いました。
鍼灸関係の専門書がほとんどと患者さん用の雑誌などです。

パンフレット作成費

4万円
B5サイズの用紙を3つ折りするようなパンフレットを作りました。
カラー用紙に1色刷り。
「当院のご案内」的なやつです。
枚数頼むと1枚あたりは割安になりますが、総計は高くなります。
なかなか難しい選択ですね。
こういう印刷関係やIT関係は進歩が激しいので、今のほうがもっと安くできると思います。

協会への加入費など

5万円
とある鍼灸協会に加入。
療養費申請の窓口や、賠償責任保険の窓口になってくれるメリットを期待しました。
老舗で大きな団体は加入+年会費が高かったので、小さな団体で安く済ませましたが、結果十分でした。

その他

8万円
手数料やら

合計

合計金額は180万円でした。

諸々始める段階での最終的な予算は220万円でした。
まぁ予想通りで、すでに使い果たしそうです(苦笑)
この残った40万円が運転資金というわけですね。
心もとないなぁ・・・(╥﹏╥)

資金の出所

私の予算は220万円。
このうち110万円を自己資金、110万円を国民生活金融公庫(今の日本政策金融公庫)で借りました。

早く開業したい!という「勢い開業」でしたので、手持ちもなかったです。
マーケティングも計画性もない状態でのスタートです。
今からみれば不安極まりないですね・・・。

まとめ

私は、200万円ほどで開業できました。

オレはもっと少ない金額で開業したぜ、エッヘン!

私はこだわったから1000万円かかったけど、素敵な院ができたわ。

このように皆それぞれの開業物語があるでしょう。

自宅改装の人や出張専門の人はもっと安く済んでいるでしょう。
大きな出費になる部分(店舗取得・内装・看板など)でツテやコネがある人も安上がりかもしれません。
この辺もその人もリソース(資源)しだいですよね。

貸し店舗スタイルで費用的に開業経費200万円はカツカツの部類に入ると思います
(しかも運転資金が1か月分くらいしかないですからね)

もっと潤沢な資金を用意したいですね
なぜなら、なるべく残して運転資金にまわしたいからです
もしくは「広告宣伝費」にまわしたい

院の箱自体には費用をかける必要はない、と考えます。
院内にこだわりがあればこだわってほしいですが、さほどない人は「極力安く」が基本姿勢で良いです。

200万円で収まるのなら200万円でもよいと思います。
その分、広告宣伝や運転資金が潤沢であればあるだけ、安定経営の確率が高まります。

カッコいい内装・おしゃれなインテリア・高価な機械類。
これらは売上を生みません。
間接の間接的に売上貢献するかもしれませんが、そんな回りまわった売上発生に費用をかけたり、待ったりする余裕はない、です。
売上に直撃するコト・モノや、院が生存するために必要な資金と言う名のエナジーを保有しているほうがよほどよいです。

リアルにこのくらいあったらベストではないかと思うのは400万円
あればあるだけよいのは言うまでもないことですが、修行中(治療院勤め)の30歳前後でなかなかそこまで貯金できる人は少ないのでは・・・と考えたベストです。
400万円持って始めたい。
内訳は、純粋に箱作りに200万円。広告宣伝50万円。運転資金150万円。
これなら6ヶ月くらいは持ちこたえられますし、その間の集客にもある程度期待できます。

おカネはパワーです。
やはりそれは事実。
持っていることでもパワー温存になるし、有意義に使えばパワーアップするし、無駄に使うとすぐになくなってしまいます。

時間もパワーです。
同じ場所でやり続けることでたまっていくパワーはあります。
だからこそ、継続し続けられる資金も必要です。

開業はもっとも費用がかかる時です。
本当に、極力無駄を省きたいものです。
そして、一日でも早く安定経営の軌道に乗ってほしいです。

ご参考にしてください。

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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鍼灸院経営とひとり親生活のハナシ

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