開業したい鍼灸師におススメの「治療院開業本」3冊

開業について
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開業に関するおススメ本

開業を考えたら…と言うのは、「うっすらと開業を考えだしたらすぐに」という意味です。
その時点がベスト。
仕事も辞めて無職になった後に、さて開業本を読むか、というのは危険です(笑)
自分の理想を思いめぐらせたり、より良い構想を得るには時間がかかります
本はそのヒントになりますので、早め早めに読んでおくとよいでしょう
ちなみに、本は、読んだから開業が必ず上手くいくものではありません。
あくまで自分で頭に汗かいたり・行動するうえでの「チェックシート」のようなものだと思っておくとよいです。

開業関係には、「治療院に絞った」本と「一般的な開業」本があります。
どちらにも参考になる事が載っています。

今回は、治療家にターゲットを絞ったおススメ本を紹介します。

『はじめての人の治療院開業塾』

『はじめての人の治療院開業塾』(木戸明/赤沼慎太郎・かんき出版)

開業(治療院を始めるまで)のノウハウ本です。
本では整骨院開業をイメージしていますが、ひとり鍼灸院でも十分活用できます。

根性論や精神論はほとんど出てきません。
(おそらく著者は理論的な人なのでしょう。)
開業に必要なロードマップが確認できます。
わりと論理的・実践的なノウハウ本です。

実際の開業までに起こりうる、数字や契約の注意事項が簡潔・丁寧に書かれているので、開業をなんとなく考えている人ではなく、開業の決意が出来た人が読むとよりリアルに役立つと思います。

『コンセプトが大事である』ことに最初の方でページをしっかり割いているところがとても素晴らしい。
開業に向かって動き出してからの、立地・物件・内装などの院設計の実務も大事です。
…が、動く前の段階(向かう方向を決める)がコンセプトですので、ここが疎かだとうまくいきません。
そこに注意を向ける開業ノウハウ本は少ないのでこの本のおすすめポイントになります。
読みながら、自分の院ならこうする、に想像力を膨らませて欲しいです。

次に『儲けのしくみ』にもページを割いています。
売上から何を引くと最終的な利益が出るのか。
数字で見る治療院の成り立ちです。
治療家は苦手な分野ですね(私もです苦笑)。

その他、物件、内装、資金調達、事業計画などについても書かれています。
開業までに必ず選択を迫られる分野を一通り網羅しています。
開業前にぜひ一読しておいてほしいです。

『はじめての鍼灸マッサージ治療院開業ベーシックマニュアル』

『はじめての鍼灸マッサージ治療院開業ベーシックマニュアル』(医道の日本社)

開業までのノウハウ本です。
鍼灸マの人向けに書かれていますので、鍼灸師にとっては自分ごとの事例が豊富に載っています。
ところどころに書き込めるワークシートのサンプルやチェックシートがあるのもニクイ心遣いです。

まず『コンセプト』の重要性について最初に触れられています。
これはGoodです。
ただし、わりとサラッと書かれているので思わず素通りしてしまいそうになりますが、これ重要です!
SWOT分析やポジショニング分析など、よくあるコンセプト作りのツールですが、じっくりと取り組むことをお勧めしたいです。
簡潔に、でも、抑えるべきは抑えた内容です。

その後も物件、契約、内装、資金計画・・・と続いていきます。
本当に、簡潔ですが必要なことは網羅されています。

ケース数は少ないですが、実際に開業された方のモデルケースも出ています。
写真つきで参考になります。
ただし、自宅開業やマンション、貸し店舗などと開業スタイルは多様ですので、どうしても総論的になってしまいます。
自宅という選択肢がない人に、自宅開業の人のケースは参考にならないです。
(※この辺は書籍の致し方ない点ですね・・・。)

薄い本ですから、すべてを表層的になぞっただけになっているのか、と思いきや意外としっかりとした構成になっています。
一つ一つの事柄を、ゆっくりじっくり丁寧に解説してくれる本ではありません。
サラッと書かれた文意を、どこまで汲み取れるか、読者のチカラを問われる本かもしれませんね(苦笑)

以上、薄くではありますが、開業までに触るであろう事柄が網羅されています。
保健所関係、鍼灸院の名称、保険関係、と鍼灸マ院ならではの解説はありがたいです。

開業を考えたら、これは手元に一冊持っておきたいですね。

『鍼灸院経営術』

『鍼灸院経営術』(冨田秀徳・医道の日本社)

鍼灸師である著者の体験談的な鍼灸院開業・経営指南の本。
本来の趣旨は経営本なのでしょうが、ページの半分くらいが開業までの話なので、開業前の人が読むと良い開業本かな、と考えます。
開業の話から、院の運営、そして上手くいったあかつきの店舗譲渡や分院展開についてなどにも軽く触れています。

「鍼灸院は年商1000万円を目指しましょう。」「ロマンとソロバンです。」ということで、わりとしっかりテーマが掲げられているのは好感が持てます。
年商1000万円!と、治療院の経営本で金額までしっかり言い切るのは珍しいですね。
そして、たしかにリアルな追求すべき目標点ではあります。

ではこの本を読むと誰でも年商1000万達成できるのかと言えば、そうでもないかな(笑)
それはこの本が、著者の考え方や実践が述べられているだけの、あくまで一つの事例紹介に過ぎないからです。
万人向けのノウハウ本というより、私はこういう方法でうまくいった、という事例紹介本です。

たとえば、
・自分の強みを活かすべし。
・開業費用は低く抑えるべし。
・店の作りやHP・パンフなど、デザインにこだわるべし。
・技術だけでなく総合力で勝負すべし。
…と言ったような主張ですが、賛同できる事も多かったです。

鍼灸院で、うまくいった人の事例を事細かに開示し、しかも解説までしてくれる情報はなかなかありません。
そういう意味でおススメです。

まとめ

鍼灸師は開業について、何も習いません。
師匠・先輩・友人などから聞くくらい。
たしかにナマの話は大事ですがあくまでそれは「いち事例」に過ぎません。
その人が上手くいった話(もしくは失敗した話)をいくら集めても、自分の答えにはたどり着けません。
何をどうしたら良いのかを知るための手引きとして開業ノウハウ本は必須でしょう。

最近はネット情報だけもあり、かもしれませんが、紙媒体で読み込みたい派です、自分は。
(※年齢のせい??(苦笑))

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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