治療院の倒産、過去10年で最多

鍼灸院経営

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倒産数が増えている

2018年のマッサージ院、整骨院、鍼灸院、整体などの「治療院」の倒産件数が過去10年で最多だった、そうな。
いやはや、こういうニュースは同じ仲間として身につまされます。
明日は我が身かも…と。

東京商工リサーチ発表。
『2018年「マッサージ業、接骨院等」の倒産状況は過去10年で最多93件に急増、5年連続で前年を上回る』
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20190115_04.html

【簡単にまとめ】
倒産は93件(前年68件)と前年より大幅に増加。
平均負債額2100万円(前年1,400万円)。
・企業形態は個人事業主が半数。残りが法人。
・平均的な従業員数は5人未満が9割を占める。
倒産原因は業績不振が最多
・事業消滅型の破産が全体の8割だが、民事再生法が3倍に急増。
地域では、近畿が最多の44件。次いで関東の22件。

東京商工リサーチの記事では以下のように締めくくっています。

『柔道整復師はかつては養成校卒業後、5~10年ほど実務勤務した後、独立開業することが一般的だったが、最近は卒業生の約2割が資格を取得直後、すぐに開業し、「十分な知識や経験がないまま、不正行為に手を染めるケースもある」との指摘もあり、業者間の過当競争が沈静化する気配はうかがえない。
また、創業者支援の制度融資も「マッサージ業、接骨院等」の起業を促す要因になっているとの見方もある。
今後も、しばらくは業界内で新規開業と廃業の出入りの激しい動きが続くことが想定される。』

このニュースから考えること

そもそも、93件っていう数字は何でしょうね。
全国で1年間で閉院している件数が「93」とはあり得ません。
(正確な治療院数自体が分かっていないのに、正確な廃業数など得られないでしょう。)

ですので、数ではなくこれを「メッセージ」と捉えます。
数はともかく廃業は増加傾向だと分かる、と。
当たり前の解釈ですが、治療院の開業増加にあわせて廃業も増えるのは自然です。
おそらく自然増ってことでしょう。
競争が厳しくなっているのも実感通りですから驚きはしません。
「まぁそうだよなぁ」と(笑)

全てが主観や推測に過ぎないですが、以下のように考えます。

●廃業データをみると「近畿方面の個人院が営業不振で閉院」というステレオタイプが浮かびます。
近畿に多いのは、全国的にも近畿地方は対人口あたりの治療院数も多いので、競争が激しい結果かもしれませんね
もしくは近畿の整骨院業界は以前から保険事情のゆるさが有名だったので、そのチェックが厳しくなっての売上減少、とも読めます。

廃業は確かに増えていますが、逆に繁盛院も増えている気がします。
ようするに二極化
整骨院はとくにそれが顕著でしょう。
「一人整骨院」は以前は少なかったが、今ではメインストリームくらいの勢いなのではないでしょうか?
一人鍼灸院が当たり前の鍼灸業界でも、分院展開してウハウハな院が以前より増えた気がします(美容鍼灸系でその傾向が高い)。
整体院もグループ化のトレンドですし。
上手くいくところとダメなところの二極化は今後も進みそうな気配です。

医療保険の懐具合は今後改善することはないでしょうから、保険に頼った業態には一抹の不安があります
不安があるのはあくまで主観です。
訪問マッサージ業界は、ここ10年程でめちゃくちゃ成長しました。
超高齢化社会+在宅医療の流れに乗れたらまだ成長の可能性があるのかなぁ。
正直分からないです。
でも、保険は一夜にして制度が変わる危険が潜んでいて、どうにも怖いです。
一部保険を使って自費メインくらいが個人的には一番かと思います。

●競争の波が激しくなるのは、なにも悲観すべき材料のみではないです。
切磋琢磨することで、治療院業界全体の底上げが起こると思います(もしくはすでに起こっているのかも)。
鍼灸院経営も、旧態依然の方法論ではダメかもしれませんが、新しいトレンドに自院を乗せれば成長の期待もあります
二極化ですから、成功できれば大きく飛翔できるはずです。
新しい試みに注目して、同時に自分にも取り入れて変化させていく努力がキモでしょう。

治療院数が増えるということは、多様化が許される時代へとつながるはずです
すでに流行している「専門特化」も多様化のひとつでしょう。
いろいろな多様性が考えられます。
そのためにより自分に適した在り方が求められる気がします。
社会のニーズの中で「私がしたいこと」を体現できる時代がきます。

ピンチはチャンスと言いますからね。
厳しいと聞いた時こそ、成長の土壌がそこにはあるのでしょう。
頑張ろう!
以上、こんなことを徒然考えてみました。

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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