鍼灸師と柔道整復師のダブル免許は必要?

鍼灸師を目指す人
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必要なのはひとつ

柔道整復師と鍼灸師のダブルライセンスを専門学校では推奨しているようです。
でも本当に両方の資格を持つ必要があるのでしょうか?

私自身はどちらか一方のみでよいと考えます
あ、これは「開業して治療院をやっていく」ケースの話で、鍼灸なり柔整なりを違う目的で使いたい場合は答えも変わってきます。

実際に両方の資格を持っている友人知人たちの多くは、結局どちらかを主軸にしています。
柔整でいくのか、鍼灸でいくのか、です。

理由は簡単で、仕事内容がどちらかを選択するようにできているからです

どういうことかと言えば、たとえば整骨院を主軸に据える場合
施術が保険施術メインの場合、短時間多人数の施術を必要としますので、鍼灸をしている暇がありません。
なので鍼灸師の免許は不要です。

整骨院だけど自費施術メインでいく場合
その自費メニューが整体的な手技であるならば、やはり鍼灸師の免許は不要です。
整体手技はそれで完結する施術でしょうから鍼灸の出番はありません。
手技100%ではなく鍼灸に比重を置いた自費施術を行うとすれば、もうそれは“鍼灸院”ですので柔道整復師の資格が不要になります。

ですのでダブルライセンスを活かすとすれば、保険整骨院+オプション自費鍼灸というスタイルしか考えられないわけです。
たしかに「鍼灸もできます」というのはその整骨院の付加価値になります。
しかし、それが片方の資格を300万円程度かけて取得するメリットになるかどうかは心もとないです。

つまり、実際の仕事内容からの面と費用対効果の面から考えて、どちらか一つの資格で十分と考えます

鍼灸と柔整のどちらを最初に取るか

「こちらを取りたい!」と決めた資格があるのなら、もうそれに向かって進んでください(笑)
こういうのに絶対的な正解はないからです、ご自分の選択が唯一の正解です!

ただどちらの資格を先に取ったらよいか迷うなら、答えは『鍼灸』です
(より正確に答えるなら『鍼灸マッサージ師』がベストです。これは後述。)

理由は、先に「鍼灸が自分に合うか合わないか」を知ることができるからです

ご自分が鍼灸を面白いと感じるかどうかは、正直やってみないと分かりません。
鍼灸を学んだら鍼灸の虜になる可能性があります(そのくらい鍼灸には魅力があります)。

その場合、先に柔整を取っていても結局、鍼灸師として生きていくことになるので宝の持ち腐れです。
鍼灸に興味関心を感じられるかどうかの取捨選択を先にした方がよいです。

鍼灸に興味がないと分かったら、柔道整復師に進む事を考えるよりも整体に進んでも良いかもしれません。
柔整を取るよりも整体の勉強をする方が、費用が安く上がります。
浮いた費用はゆくゆくの開業資金として活用できますので、この方が成功率は高まります。

また柔道整復師は「保険施術」ができるのが最大のメリットです。
ようは「儲かる仕事」ということです。
以前は、「柔整師=ベンツ・体育会系」「鍼灸師=貧乏・変人」というステレオタイプがありましたが、今では柔整師も貧乏傾向です。
理由は、柔整師が増えすぎていることと保険適応の厳格化のせいです。
保険という旨味が少ない柔整師を先に取る必要はない、と考えます。

以上、鍼灸を勧めるのは自分が鍼灸師だからかもしれません。
身内贔屓は人の性ですので、柔整師を貶める意図は全くありません、ご容赦のほどを<(_ _)>

最良の選択肢

柔整師より鍼灸師を先に取ると勧めましたが、最良の選択肢は『鍼灸マッサージ師』取得です

理由は簡単。
鍼灸師を取るのとほぼ同じ費用で「マッサージ師」の資格が取れます。
マッサージ師は今一番幅広く活躍できる資格と考えます。

入学して自分には鍼灸が性に合わないとなった際にも、卒後に手技療法でやっていけます。
しかも国家資格ですので、鍼灸整体院に向けられる無資格整体のそしりも受けずに済みます。
やはり整体的手技と鍼灸を、鍼灸整体院の看板掲げて、同一入口、同一ベッドで運営するのはグレーでしょう。
現実的にはフリーハンドでまかり通っていますが、ルールを厳密に適応すれば微妙な在点は多々あります。
(※私は現実的にどうかの方が重要と考えますので、鍼灸だけ師が整体を行うことに感情的な忌避感はありません。)

その点、鍼灸マッサージ師であればすべて解決です。
手技だけしかしないなら「マッサージ院」の看板でもいいし、併用なら「鍼灸マッサージ院」でいけばいいだけ。

さらに言えば、今は『保険訪問マッサージ』の業態も熱いです。
保険訪問マッサージができるのはマッサージ師だけですから、なおのこと取得する意義も高まります。

開業した時の可能性の広がりと費用対効果を考えると最強だと思います

まとめ

学校選択の優先順位の結論。
『鍼灸マッサージ師 > 鍼灸師 > 柔整師』
『ダブルライセンスは不要』

もちろん資格はいくつあっても無駄ではないし、多少なりとも本業に貢献します。
すでに資格を持っているなら活かしてください。

でもまだ取得前なら、コストパフォーマンスを意識することをおススメします。
資格取得のための200万なり300万なりの費用を、そのまま開業資金に回せば、それは大きなパワーになります。
(もしくは投資などに回しても良いかもしれません。)

学校がダブルライセンスを勧めるのは「学校経営のため」です。
確実にそうです。
ですのでそれに煽られないようにしてください。
自分が治療院を構えて生きていくためには、鍼灸師か柔整師だけの資格で十分やっていけます。

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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