学校卒業後に鍼灸する場を作る方法

鍼灸師・鍼灸学生
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鍼灸学校を卒業すると…

鍼灸学校にいるうちは実技の授業で定期的に鍼灸に触れていた人も、卒業後は職場で機会がないと全く鍼灸に触りません。
それが鍼灸を使わない道を選んだ結果なら良いのですが、鍼灸したいなら鍼灸できない事態は困ったことです。

鍼灸師の就職先は「整骨院(鍼灸整骨院)」が半分、「整形」「クイック店」「介護施設」で3割、「美容鍼灸院」「一般的鍼灸院」で2割というところでしょうか(勝手な感覚値です)。
多くの人が鍼灸できない状況ですね

鍼灸したい鍼灸師が鍼灸できる場を作る方法について書いてみます。

※当たり前ですが、目標・年齢・性別・背負うもの・資産などによって最適解は異なります。
結局最後は「自分なり」です、はい。
ここでは一応、30歳くらいの一人暮らしの独身男性(でも数年後には結婚もしたい、学費の借金はないが貯金もない、ゆくゆくは鍼灸専門で開業希望)をイメージして書いてみます。

自力しかない

業界の現状から見ても、卒後の鍼灸師すべてに鍼灸する場を与えることはできません。
待っていても「場(機会)」は提供されません。

自分で「場」を確保しなきゃいけません
そのためにおススメするのはふたつです。

・真剣に鍼灸専門院を探す
・すぐ開業する。

真剣に鍼灸専門院を探す

なりふり構わず探せってことです
給与や休日や勤務地などの条件は最低限にして、とにかく鍼灸できる場をみつけましょう
本来労働者には、労働基準法に則った就業以外はあり得ないのですが、実際には規則を遵守している院がどこまであるか??
鍼灸できる場を得るのが最優先です。
その他にはある程度は目をつむりましょう。

労働基準法に関しては以前に書きました。

すべての鍼灸師が知っておきたい法律
私もパート鍼灸師を雇っていたことがあったので、その際に労務の勉強しました。 「労務」はひとり鍼灸院を経営しているうちはまったく必要ありません。 ですから人を雇う段階とゼロから学ばなければならないジャンルです。 そして、その内容たるやビックリすることだらけのものでした。

鍼灸専門院の探し方として、オンライン・オフラインがあります

オンライン

まずはオーソドックスにネットの求人サイトをみましょう
こういったところに求人を出すのは、個人院でも規模大きくやっているところや多店舗展開しているところでしょう。
一番わかりやすい探し方です。

次に、求人サイトではなく、鍼灸院のサイトで求人ページを持っているような、そういう個人院の求人ページを探しましょう
ただし最近、そういった個人院のページがGoogle検索にかからないことが多くなりました(検索アップデートのせい)。
求人サイトばかりが検索結果に出る「改悪」だと思います。
検索ページの1・2ページ目だけでなく、もっと先まで丹念に見ましょう

個人院の求人ページを探すときに、Google検索がいまいちなので、おススメしたいのが「Bing検索」を使うことです
まずはGoogleでもYahoo!でもいいので、検索窓に「bing」と検索すると出てきます。
Bingの検索アルゴリズムはGoogleとはずいぶん違っているので、違ったページが出てきます。

オフライン

一番は、鍼灸学校の求人やハローワークの求人を探すことです
(※オンライン化されている学校もありますが…)
求人サイト掲載は個人院では費用が大変なので、掲載費が無料の学校求人が使われることが少なくないはずです。

次に、紹介です。
先輩・同輩の鍼灸師に「雇ってくれる人、誰かいませんか?」と聞いて歩く
SNSでもいいですが、直接会って話すほうがより真剣さが伝わるかもしれません。
職に就くのが最優先とは言いましたが、紹介ルートは雇用契約が曖昧になりやすいので、後々もめないようにはしてくださいね。

または、全く知らない先生でも「働かせてください!」と情熱をもって切り込んでいくのもアリと考えます。
『医道の日本』誌などに論文を書いている先生で、この人につきたい!と思う先生がいたら、アタックしてみてもいいのではないでしょうか!?
もちろん謙虚にお願いします(笑)

今すぐ開業する

ブラック鍼灸院では働きたくない人やそもそも雇われが似合わない人などは開業です。

卒業した後に考え始めると時間がもったいないので、本来は在学中から構想は練りたいですよね。
日々の授業や国家試験だけに心を奪われてしまいがちですが、卒業こそがスタートです。
開業する気なら決意して半年間は猶予が欲しいので、3年生になった頃には構想を始めていたいですね

ここでの一番の大事は「鍼灸できる環境を作る」ことです。

開業形態は、店舗を持つ資金がなければ「出張」でいいでしょう。
開業自体にはおカネを極力使わずに、どうやったら患者さんを呼べるかに注力したい。

自営業は自分の自由な裁量で全てできるのだから、がむしゃらに努力しましょう

広告宣伝(ホームページやSNS等のオンライン)が最有力でしょう。
死ぬ気で広告宣伝して欲しいです。
ここにすべてがかかっています。
ホームページの勉強して、ライティングの勉強して、SNSで情報発信したりコミュニケーション取ったりして、自分の存在をアピールしてください。

売上は「一人で食べていけるくらい」でいいのなら、十分達成可能と信じます。

もちろん、最初から自宅や店舗を構えても全く問題ないです。

すぐ開業することに関してはこちらの記事もどうぞ。

不安だけど鍼灸院をいつ開業する?
開業って怖いから思い切れないけど…。 いつしたらいいんだろう?? そんなお悩みを持つ人に書きました。

まとめ

30歳独身など年齢的にまだ余裕があるなら、修行として鍼灸専門院に就職するのが良いでしょう。
一番無難だし妥当です。
給与をもらいながら経験を積めるのは“おいしい”です。
そこの院長先生の経営スキルも学べるので、開業に向けても得るものがあります。
人を雇えるくらいの売上の鍼灸院には、学ぶものがあるはずです。

雇用のままでも居心地がよく、勤め先の院もそれを許すのなら、そのまま勤務鍼灸師でいてもよいと思います
それも一つの道です。

開業希望なら、そこで勤めながら開業の構想を練って開業に移行します

開業についてはこれまでも書いていますが、構想が大事です。

鍼灸院の開業は簡単だ!
鍼灸院を開くのはじつは簡単に手軽に始められちゃいます。 ただし、始めるのと続けるのはわけが違います。 そこで開業最初に注意した方が良いことを書いてみました。

あくまで目的意識を持ってほしいです
何のために就職するのか、どのくらいでどういうレベルになりたいのか、その先はどういうタイムテーブルでどうするのか、などなど。
基本的な院運営を学びたいから1年だけとか、きっちり腕を磨きたいから5年とか、自分なりの目的意識を常に持っていたいです。
開業希望なら、なおさら、開業日から逆算して院の構想や物件探しをしていかなければいけませんし、ね。

勤務する際は、自分の想いや考えをある程度は伝えて、それを含んで雇ってくれる場所をみつけたいですね。
ご自分は逆に、院長先生がどういう思いで勤務鍼灸師を探しているのかを確認しなければいけません。
「10年働いてほしい院に、1年だけ働きたい人が入る」のは不幸です。
鍼灸できる場所を確保するのが至上命題とは言いましたが、こういう不幸を生むと分かっているのはいけません。

以上、鍼灸できる場を確保することをメインに提案しました。

おまけですが、もっと働くバリエーションは当然あります。
たとえば、整骨院で働きつつ、自分で副業的に鍼灸をするというの手法もあります。
生計を別の方法で立てつつ、鍼灸に関わり続ける方法もあります。
ただし、それらは意外と継続することが難しいでしょう。
先に挙げてきた方法論より、じつは高度だと考えます。

参考にしてください。

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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