国試に受かった新人鍼灸師が今後しておくべき4つの事

鍼灸師・鍼灸学生
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新しく鍼灸師になった人へのアドバイス

国家試験に受かった鍼灸学生さん。
おめでとうございます!
これからは同じ道を行く同志ですね、一緒に頑張りましょう。

さて、鍼灸師になって「これからやってやるぜ!」とパワーに満ちていると思います。
ですが、どんなにエンジンをふかしても「頑張る方向」を間違うとヘンな方向に行ってしまいます(苦笑)

今回は、免許を取ってこれから頑張る鍼灸師さんに「今のうちにしておいた方が良い事」を4つ書いてみました。
ちなみに、「将来的には開業して鍼灸で食べていきたいけど、しばらくは修業を予定している20~30代の若い鍼灸師さん」をイメージして書いています。
卒業後即開業予定の人や人生経験豊富な人には当てはまらない内容かも知れません。

技術を学べ

これは当たり前です、鍼灸師ですから鍼灸しなきゃダメですよね
鍼灸できる環境にいらっしゃればいいのですが、整体メインの整骨院などで鍼灸に関わらないようでしたら、勉強会などに参加して鍼灸に触れる機会は持っていてください。
もちろん、身近な人で患者さんになってくれる人を探すなり、自分でそういう環境を作っても良いです。

学校卒業後に鍼灸する場を作る方法
鍼灸師の就職先は「整骨院(鍼灸整骨院)」が半分、「整形」「クイック店」「介護施設」で3割、「美容鍼灸院」「一般的鍼灸院」で2割というところでしょうか(勝手な感覚値です)。 多くの人が鍼灸できない状況ですね。 鍼灸したい鍼灸師が鍼灸できる場を作る方法について書いてみました。

専門書籍を読み漁るのも良いでしょうし、セミナーに出席するのも良いでしょう
交流が嫌でなければSNSなどで鍼灸師仲間を作って刺激をもらうのもありかもしれません。

ようするに、自分の腕を上げる試みを継続して欲しいと考えます。
…とは言え、これに関しては皆さん、当たり前にトライするでしょうから心配はしていません。

経営を学べ

鍼灸院を運営するとは、患者さんを治療することだけでなくもっと広く多様な活動です
治療しかできない鍼灸師では鍼灸院を運営できません。
ようするに、悪くするとつぶれちゃうよ、ということです。

開業後にあたふたするのは時間とお金の無駄です。
開業前にそういった知識を学んでおくことで、治療院経営が軌道に乗るまでの時間を短縮できます

まず学ぶべきは…、
・マーケティング
・経理
…です。

「マーケティング」とは、患者さんに自分の院を知ってもらって・選んでもらって・喜んでもらって・通ってもらうための活動全般を含みます。
院の立地・ホームページ・看板・料金体系・接遇・USPなどです。
(※もちろんその中核に「施術技術」が来るのは言わずもがな。)

このマーケティングに関してはまた別に書くつもりです。

「経理」とは、そのまんまです。
「仕事関係のおカネの動きをきちんとする」ってことで、税務関係ですね。
開業届、青色申告の書き方、確定申告の仕方、帳簿の書き方、などなど。
やはり実践しないと覚えないでしょうが、基本的な知識を身につけておけば、開業後に大いに助けになる事間違いなしです。

開業の準備をしろ

勤務鍼灸師のまま生きていくつもりなら不要ですが、開業したいなら早いうちから開業を計画した方がいいです
いつかは…と思っているうちから、勉強なり構想は始めることです。

とくに大事なのは…、
・立地
・USP
…です。

「立地」は、貸店舗を考えている場合は、どこの地域に開業したいかのめどを立てることからスタートです。
複数のエリアがあるようなら、それぞれのエリアを歩いてみる・車で通ってみるなどして感覚を確かめてみたいです。
最初はぼーっと街角探訪的な感じで良いと思いますが、そのうち少しずつ「自分が院を建てるなら…」という視点で眺めてみたいです。
エリアがある程度決まったら、不動産屋さんに行って情報を集めだします。
これは結構時間をかけた方が良いです。
すぐ開業する気がなくても、物件を見る目を養っておいて損はありません。

「USP」とは「自院のウリ」のことですね。
「あなたの院は何ができるのか、それは他の院と何が違うのか」を明確にすることです。
…と書くとかっこいいですが、自分が他の治療家と比べて優れていることなんかないよ!と突っ込みたくなるかもしれません。
まぁ、それが真っ当な感想でしょう(苦笑)

でも、自分の院の優位性や打ち出したいアピールポイントを明確にするというのは、やはり大事です。
相対的に何が優位かは分からなくても、何をしていきたいかは決められると思います。
「あなたは何をしていきたいか?」です。
「患者さんのために何ができるか、していきたいか」を考えましょう。
そしてその理由や証拠を今後集めていければいいのです。

例:自分が女性鍼灸師で、婦人科に悩む女性をみたい。
なぜなら自分も婦人科系の悩みを抱えていて共感できるから。
そして婦人科系に強い鍼灸院で学んだ経験があり、それを患者さんに提供したい。

こんな感じです。

貯金しろ

薄給のなかシビアな要求ですが、おカネは大事。
開業を目指すなら貯金です、はい。
(※「貯金」はそのまんま預金である必要はないです。投資して増やしても良いです。)

貯金する方法としては、収入を増やすか、支出を減らすしかないですよね。
どちらでもいいです。
その為のトライをしてください。

開業資金を借りる際の最有力である「日本政策金融公庫」の場合、自己資金3割程度が必要です
開業資金に500万円必要としたら、150万円は自己資金で用意して350万円借りられるイメージですね。

まとめ

まだ免許取りたてで、まだまだ右も左も分からないのにあれこれ言われるのは頭が混乱してしまうかもしれません。
まぁゆっくり進んでください、大丈夫です。
ここでは、いずれ開業したいなら、鍼灸だけ磨いていれば良いわけではないことをお伝えしたかったです。

今回の4つのアドバイスは相互に連動しています

開業したいならおカネが重要ですので、貯金できる生活スタイル(支出を減らすとか)を作っておきましょう。
この資金がいずれ活きますし、質素な暮らしは鍼灸師の基本です(笑)
鍼灸の腕も磨いておきましょう。
これは当たり前に開業後のあなたの仕事を支える中核になります。
また、開業後に必要になるスキル(マーケティングや経理)についても今から学んでおきましょう。
スタートダッシュで躓くと、せっかく蓄えた資金がどんどん減っていきます。
開業構想の中で重要になる立地とUSPについても検討しましょう。
それが描ければ、自分の鍼灸院のイメージがだいぶできるはずです。
そうなると開業に必要な資金や準備がみえてきます。
それが「事業計画書」になり、融資を受ける際のキモになります。

以上、ここまでやりこむ鍼灸師は少ないはずです。
私ものほほ~んと開業したくちです(…で予想通り苦戦しました)。
鍼灸学校の友人もこういった活動はやらないかもしれません。
だから何となく自分もしなくていいか、と思いがちです。
でも、あなたはぜひやっておいてください。
きっと役に立つはずです。

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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