鍼灸学生は治療院見学しよう【申込みマニュアル】

鍼灸師・鍼灸学生
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学生が治療院見学するメリット

学生の鍼灸院見学にはメリットがあります。

学生だから開業鍼灸師の院長先生も門戸を開きやすいです。
「まぁ学生さんからの頼みじゃしゃあねぇか」となるわけです。
これが有資格者からの依頼だと「何をぬけぬけと正面切って偵察しようとしやがるんだ」となります。
一般的に学生には甘い傾向がありますので、今がベストな時期です(笑)

また学生の方からみても、実際にそれで食べている人から話を聞けるのはすごく有益でしょう。
鍼灸一本で食べている人がいる、というただそれだけでも勇気づけられると思います。
また、開業時の苦労やそれを乗り越えた知恵や経験、今抱える悩みなど、将来的には自分も直面するであろう悩みを先取りして仮想体験できます。
学生のうちにしておいた方が良い事なども聞いておきたいですね。
同業の先輩からのアドバイスも参考になると思います。

見学には、依頼してしっかり見学させてもらう方法と、名乗って患者として施術を受けながら体験する方法と、患者のふりして見学(偵察)する方法があります。
今回は、最初の「依頼してしっかり見学する」スタイルを想定しています。
これが学生の時に一番適していると考えるからであります。
後者のふたつは資格を取った後でも可能ですから。

将来的に開業を希望している人には必須でしょうし、勤務鍼灸師のままでいい人にも様々な鍼灸院を見れば職場探しでも有益です。
さて今回は、学生のうちに鍼灸院見学する手順などを書いていきます。

目的をはっきりさせる

見学の前段階として「自分の見学する目的」を決めます

これがはっきりしていないと鍼灸院さんに依頼しづらいし、受ける方もOKが出しづらいです。
また目的の有無により、その見学で得られる質も大きく変わってきます。
しっかりした目的があるから、それに沿った質問や依頼ができます。

目的としては以下のようなことが想定されます。
・院長先生の体験談を聞きたい
・実際の施術風景を見学したい
・治療院(内外装や備品など)を見たい
・自分の悩みを相談したい

いくつかが重なり合いますが、それでもなるべく目的・質問は絞って臨んだ方が、よりクリアな回答にたどり着けます。
自分の今の本当に欲しいものは何か(=質問力を高める)をよくよく考えておいて欲しいです。

それぞれ解説します。

体験談を聞きたい

これはインタビュー的な内容になると思います。
自分が開業に関心があれば、開業の経緯や開業時の苦労など見学先の院長先生の体験を聞きます。
日常の施術について、患者さんの特徴について、集客について、売上について、ホームページについて、立地について、クレームについて…などなど、いろいろな切り口が可能でしょう。
院長先生の経験や知恵を自分に落とし込みたいがために行います。
この場合は、施術中ではなく施術をしてない時間に行います。

施術風景を見たい

普通の街の鍼灸院はどのような風景なのだろうか。
学校ではイメージしづらい「ひとり鍼灸院の普段の姿」を見てみたい、という目的です。
この場合は、施術中であることが必須で、院の隅にこっそり立って見学になります。
話を聞くとかはできないでしょう。

院の内外装や備品を見たい

施術を見たいのと似ていますが、この場合は施術そのものではなく院のレイアウトや使っている道具を見たいという目的です。
実際に自分が開業するなら、どういった院のレイアウトにするか、どういった道具が必要になるかを知りたいということです。
これは施術中ではない時間に伺う必要があります。

自分の事を相談したい

自分の悩み(学生時代の悩み・開業に向けての悩みなど)を聞いてもらい、開業鍼灸師として先輩であり経験を持つ院長先生からアドバイスをもらいたいという目的で行います。
これも施術中ではない時間に行います。

見学の申込み方法

目的がはっきりしたら、実際に依頼します。
その方法を書きます。

申込みルートを探す

通常、開業鍼灸師さんとは接点がないでしょうから、まずは間をつないでくれる人を探します

可能性としては…
・鍼灸学校の友人
・職場の同僚(バイト先の鍼灸師など)
・鍼灸学校の先生
・参加している勉強会の先生
・SNS
…でしょうか。

とにかく、繋がりをたどっていきます。
その際に「○○○○という目的で見学させてくれる鍼灸院を探している」と自分の目的を伝えると見つけやすいです。

アプローチする(日時を決める)

間をつないでもらったら、直接連絡をします
手段はメールがいいでしょう。
(この段階が必要なければ端折って見学当日を迎えてください。)

内容は、基本的には「こちらからムリ言ってのお願い」になるので丁寧に

まずは自己紹介を簡単に

 

例文:
○○さんより紹介いただきました△△と申します。□□鍼灸学校の2年生(夜間部)です。日中は○○鍼灸整骨院でバイトをしながら学校衣通っています。

 

次に見学したい熱い想いと目的を書いて下さい。
何のために、どのくらいの時間を考えているか、このメールを見てどうして欲しいのか、を伝えた方がスムーズでしょう。

例文:
将来的には地元(○○県になります)で開業を考えていますが、ネットなどを見ると鍼灸院の将来に不安も感じます。
そのようなおり、○○さんより、□□先生が繁盛鍼灸院の先生であると聞きました。
個人で鍼灸院を営むスタイルはまさに私が目指すものでもあり、そこで成功なさっている先生にぜひ一度お会いしお話をうかがいたいと存じます。
先生の経験談などを中心に1時間程度のお時間をいただければ幸いです。
もしよろしければ、日時は先生のご都合に合わせたく、ご都合の良い日時の候補をお教えいただければ嬉しく存じます。
よろしくお願いいたします。

※施術見学なら、白衣がいるかなど必要事項も聞いておきたいですね。

見学当日を迎える

一番大事なのは、何を得るために見学するのか(=目的)を忘れないこと。
そのための質問や見たいものリストなどを事前に用意するべきです

ただ行くだけ、というのはもったいないです

さて、訪問先の先生との間柄の距離にもよりますが、手土産持参でいきましょう
その先生の性別・年齢・家族構成などにより手土産を考えます。
金額的にはあくまで学生として無理ない額で。円滑なコミュニケーションのためのツールですから。

あとはその場を楽しんで!

写真・音声・動画について

可能であれば写真・音声・動画なども撮りましょう。
あくまで可能なら…ですが、興味本位ではなく自分の目的に沿っているから撮りたいことを伝えれば、OKも出やすいのでは。
やはりハードルは高いと思いますが、その辺も学生だから許される一面でしょう、必要ならチャレンジです!

まとめ

私も学生の時に、何軒か鍼灸院を訪問させていただきました。
開業後すぐの鍼灸院、地域に根付いた繁盛院、副業的な鍼灸院など。

いろいろ見てみたい!という思いだけで行ったので、今思うともったいなかったな、と感じます。
もっと念入りにいろいろ聞いてくればよかった、と。

その為には「目的」を定めることと「準備」が大事なんですよね。
何でもかんでも得たいし見たいし聞きたい、だと逆にうまくいきません。
訪問で得たい内容を絞ることと、それを得るために事前に出来ることをかためておくこと。

例えば「開業についての体験談を聞こう」とします。
・開業を意識してから実際の開業するまでの期間は?
・開業資金はいくらかかったか?
・開業でいちばんおカネがかかった物は?
・場所をどう決めたか?
・治療費はどう決めたか?
・開業時の広告宣伝はどうしたか?
・結果はどうだったか?
・開業後の売上はどうか?
…等を聞いていきます(※もちろん差し支えなければ、です)。

こういう質問リストを用意しておきたいものです。

鍼灸師になってしまうと、なかなか見学して根掘り葉掘り聞きづらいものです。
話すほうも、同業者だという気持ちも働くので、学生に対するよりも話しづらくなります。
同じ鍼灸師に自分の施術を見せるのもイヤでしょうし。

学生の時こそ最高の時期です。
普段の学校やバイトでの生活でいっぱいいっぱいかも知れませんが、ぜひ将来を見据えてひとつでもいいので見学してみてください。

あ、そうだ、依頼しても断られることもあるでしょう。
ココロがへこむと思いますが、別のところで再チャレンジして下さい。
きっと快く時間をとってくれる鍼灸師は少なくないはずです!

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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鍼灸院経営とひとり親生活のハナシ

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