第27回はり師きゅう師の国家試験からみえるもの

鍼灸師・鍼灸学生
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第27回の鍼灸師国家試験について私見

前回の26回が異様に合格率が低かったので、その理由について色々うがった見方も出ていました。
今回の第27回試験結果を見るとあまり深い理由はなかったのかもという気もしますし、あえて今回は上げておいたという深読みもできます。
そんなことを書きます。

第27回国家試験の合格率

はり師・・・76.4%
新卒 93.1% / 既卒 40.7%
きゅう師・・・78.5%
新卒 94.2% / 既卒 40.1%

ここ3・4年間は毎年減少していた合格率が一気に上がりました。

今回の試験の総評

合格率が上がった一番の理由は、問題自体の難易度が低かったからのようです。
素直な問題というか、教科書をきちんと学ぶことで取れる問題傾向に戻ったというか、そういうことのようです。

2番目の理由は既卒が健闘したことでしょう。
今まででは1回不合格(既卒)になると次に受かるのは10%程度。
10人中9人は合格できない、と言われてきました。
その人たちが今回は頑張ったのですね。
(前回が難しかったので本来的には合格圏内にいた人が大勢落ちちゃったんでしょうね。)

それに加え現役学生も危機感から一生懸命勉強したのでしょう。
学校側も盛大に危機意識をあおって、強力に試験勉強をさせたのではないかと推察します。
学生は資格とれてなんぼなので試験勉強は精を出すし、学校も合格率が次のお客さん(生徒)を呼ぶ実績になるから結果を出してほしいと懸命になる、と双方にWIN-WINですからね。

なぜ今回は簡単だったのか?

純粋に出題傾向はランダムで、去年は難しく今年は易しかった、とも言えます。
偶然説ですね(笑)

一方、うがった見方として「国家試験の出題内容が1・2年先から変わるから今年は救済の年だった」とも言われています
新カリキュラムで勉強している現役学生が国家試験を受ける頃には、試験傾向にも変化が出ます。
そのときに既卒が大勢残っていては不利の中にも不利だろう、と。
しかも去年は難しすぎた、だからこそ、今年の問題をやさしくして多くの人を救済したのではないか、という説です。
まぁ一理ありますね。

感想

国家試験の難易度で鍼灸師の人数を調整しているのではないか、という疑念は常にあります。
学校乱立からの卒業生大量輩出の時代に、既得権益のある鍼灸業界の人たちが「もうさほど鍼灸師はいらんのじゃないか」と言ったとしても不思議ではないです。
そのくらい厳しい業界ですからね・・・。

ただし『カイジ』の沼パチンコの一条的な操作はやれないでしょうから(笑)、じわりじわりと絞っていくのかなとは思います。
ある程度しっかり勉強した人だけが受かるようなラインを設定することはありえます。

それがどの程度になるかは分かりませんが、仮に去年のレベルだったとします。

【第26回国家試験】
はり師 57.7%
(新卒73.9%+既卒9.7%)
きゅう師 62.5%
(新卒78.5%+既卒12.1%)

合計の合格率は低く感じますが、新卒は7割~8割は合格するわけです。

クラス20人いたら落ちるのは5人くらい。
まぁそこそこしっかり勉強していたら受かりますよね。

鍼灸学校に行っている間はそれなりに勉強すれば大丈夫、という結論です。
サボっちゃダメ、という当たり前の話。
そうすれば国家試験の難易度にかかわらず合格するはずです。

これから試験を控える鍼灸学生さんも、クラス順位で真ん中くらいまでの人は、今のままで大丈夫です
自分なりの努力で真ん中をキープすれば合格できます。

唯一の問題は、順位が下のほうで、なおかつ勉強する気はあるけど勉強の仕方が分かっていないって人です

本来は勉強の仕方は高校生までに学んでおいてほしいところですが、「自分が勉強の仕方が分かっていない」=「試験で点とる勉強法に疎い」=「実際に点が取れない」なら、1年生の頃から先生に指導を仰いだほうが良いでしょう。

教科の内容を聞くのではなく、勉強の仕方を聞くのです。
「自分は試験勉強の仕方が分かりません。どうやって試験勉強したらよいかを具体的に教えてください。」とでも聞いてみたらどうでしょうか。
クラスメイトに面倒見が良くて賢い人がいたら、その人にも聞いてみましょう。

「とにかく勉強するんだよ」と中身のない説明ではなく、具体的に自分がどうやったらステップアップしていけるかを聞きましょう。

勉強ができる人ってどうして勉強ができない人がいるのか分からないこともあるので、邪けんに扱われる可能性もあるってコトは覚えておいたほうが良いでしょう。
そうしたらスッとその人からは離れて、違う人を頼りましょう(苦笑)

試験のハナシから、勉強のハナシになってしまいましたが、点取りゲームですから点が取れるような努力をすればいいのです。
国家試験対策の能力は、鍼灸師というよりも、開業鍼灸師としての能力な感じですね。
点取りゲームに強い人は経営も上手くいくような印象です(あくまで一要因ですが・・・)。

実際に今試験を控えている学生さんたちは、緊張もするし、不安もあるでしょうし、怖さもあるでしょう。
頑張ってください。
私はラクな時代に試験に受かった者で恐縮ですが、皆さんの頑張りを応援しています。

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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