売上減少の鍼灸院が廃業(閉院)前にしてほしいこと

鍼灸院経営
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ヤバい!このままではつぶれてしまう…という危機感

ただでさえ平均月商が低いのに、月の15日を回ったときにいつもの1/3とか1/4しか売上がなかったら、超ビビりますよね。
以前の自分もそんな経験を何度となくしてきました。
正直、しびれます。
まぁ最終的には閉院(廃業)することなく何とかやってこれましたが、その時のしびれ感は忘れられません。

今回は、短期的な売上ピンチではなく、継続的な売上不振で「廃業もやむなし」という考えが頭をよぎっている鍼灸師さんに向けて「もうひと頑張りしてみませんか」という内容を書こうと思います。

撤退の時期(状況)を決めておく

これから「廃業せずに頑張ろうよ!」という話を書きますが、そうは言うものの、やはり最終的なレッドライン(ここを超えたら廃業するライン)をまずは決めましょう
背水の陣のようながむしゃらさはキライじゃないですが、その後の人生も考えておく方がベターです。

レッドラインをどこに引くかは、人それぞれ性格・資産・年齢・扶養家族・必要な生活費・借入金額などで大きく変わるはずなので一律に決められません。
ご自分なりのレッドラインを決めてください。

廃業にかかる費用+次の仕事までの準備期間の生活費にまで貯金額が達したら、とか、返せる金額の最大借金額になったら、とかでしょうか。
基本的にはおカネの有無ですね。

残された時間がどのくらいあるかも人それぞれでしょうが以下は、一応3か月くらいはある、という想定で書きます。

復活のためのプロセスは2段階です。

  1. まず3か月をもっと先まで伸ばす施策
  2. V字回復するための施策

それぞれを解説していきます。

廃業までの時間をかせぐ

売上不振ということは、おカネがないことでの廃業だから、おカネが手に入ればいいわけです。
鍼灸施術でおカネが入らないのだから、他の方法でおカネを手に入れます。
以下に4つの方法を示します。

  • 借金
  • バイト
  • 副業
  • 規模縮小

借金(事業資金の借り入れ)

とりあえず手元のおカネを増やす一番手っ取り早い方法が「事業資金の借入」です。

廃業を治療院の死だとすれば、延命のための輸血や補液の注入です。
生かしておけば、治癒力が働き、瀕死の状態から復活することもあり得ます。
死んでしまえば復活はしませんから…。

貸してくれる相手の第一選択肢は、政策金融公庫や銀行、信用金庫です
おススメ:日本政策金融公庫

事業資金を借りて、地道に返済しながら立て直していきましょう。
事業計画書などを作成して、きちんと事業に向き合っていることを証明しつつ相手(銀行など)に信頼されて、貸してもらう方法が良いと思います
確かに借り入れのハードルは上がりますが、信憑性のある事業計画は結局はV字回復のためにも必要なことです。
安易な借金方法を選択しない方が良いと考えます。

事業計画を自力で作成できない人は有料ですが相談できる方法もあります。
ココナラ

こちらで「事業計画相談」と検索すると、サービスを提供している人たちが出てきますので、金額など見合うようでしたらぜひ活用ください。

また、よく巷では、事業資金の借り入れは借金ではない、などと言います。
将来得る利益を一時的に前借りするだけだ、とか、現在をその未来に向けて回転させるための資金にするのだ、と言います。
投資である、とか、返せるおカネは借りてOK、とか言います。

でもまぁ、借金は借金ですよ
これはシビアに意識したいところです。

将来的に返せる当てがあるから投資なのであって、今までと同じスタイルを維持しているようだと何も変わりはありません。
そうなると借金は単なる時間稼ぎであり、将来にツケを回すだけの措置です。

借金をするのですから、当然、これまで以上に厳しい毎日になることを肝に銘じてほしいです。
ただし、人間、追い込まれたときには普段の何倍もエネルギーを発揮できるものです。

経営的に苦しいときこそ頑張りましょう!
…というか、今までとは違う努力をする高いモチベーションをもって借金しましょう。

バイト

本業(鍼灸院)が経営不振ということは、つまり「めちゃくちゃヒマ」ってことでしょう。
鍼灸院の良いところは、貧乏暇なし、ではなく、貧乏暇ありなことです。

働けど働けど収益が少ない業態ではバイトしている暇もないでしょうが、働かない(働けない)から収入が少ないなら「バイト」です
現在は働き口には困らない時代でしょう。
バイト情報を見て応募です。

これまた最低賃金も年々アップして、首都圏では最低賃金は約1000円です。

2019年10月から
埼  玉 926円
千  葉 923円
東  京 1,013円
神奈川 1,011円

働く時間も回数も、夜間・早朝・昼間・週1回から・土日だけ、等いろいろあります。

例えば、週4回×1回5時間×時給950円×4週間=7万6千円です。

週4回、夜働くだけで7.6万円くらいはゲットできます。
治療院の家賃はこれでだせますよね。

副業

バイトと副業を分けたのは、バイトを雇われるスタイル・副業を本業とは別の自営スタイルとしたからです。
副収入を得ようという目的は同じです。
ただし副業は収入が定まりませんので予測が難しいです。

今ですと、ネット系の副業が効率がよさそうです。
データ入力作業やライティング、アフィリエイトや転売などもありますか。

自分が貸せるものを貸すことで収益を得たり、などもありますね。

鍼灸という本業ではなく何か自分にできることはないか、を仕事に転用させてほしいです。

規模の縮小

おカネが足りないのだから収入を増やそう、というのが以上の施策でした。
別に考えられることは、支出を減らそう、ということです。
経費削減ですね。
これはすでにギリギリまで絞った状態かもしれませんが検討してみてください。
なお、もちろん、日常の生活費を絞るでも同じ効果があります。

V字回復のための施策

今までの施策は「延命」の意味合いでした。
本業がそのままでは、たとえ生き延びても廃業時期が後にずれるだけで、これでは意味がありません。

本業の回復
これを達成する施策を同時並行的に行う(しかも強力に!)ことが超重要です。

本業回復には「自分で出来ること」と「人を頼ること」のふたつの切り口をご案内します。

【自分がすること】

  • モチベーションの向上・維持
  • コンセプトの明確化
  • ホームページの作りこみ
  • オンライン上での拡散
  • 接遇改善
  • 患者さん目線の説明

それぞれを以下に説明…はしないで(苦笑)、今までにも同じようなネタで書いてきたので紹介します。
よろしければそちらをご覧ください。

鍼灸院で月商45万円を作る方法

鍼灸院で月45万円の売上を作る方法
ひとりで貸し店舗を借りて鍼灸院を経営するスタイルで、最終的な利益(サラリーマンで言う“額面”)を30万円くらいにするためには、月商45万円としました。 鍼灸専門院でもしっかりやれば誰でも達成可能だと考えますので、今回は月商45万円鍼灸院の作り方を書きます。 「得意ジャンルを決める」「それに特化したホームページを作る」「治療費を決める」「説明に力を入れる」が大事です。

おススメ治療院経営の書籍

開業したい鍼灸師におススメの「治療院開業本」3冊
鍼灸師が開業を考えた時に読むべき、おススメの本を紹介します。 開業本は「治療家に絞った」ものと「一般向け」がありますが、こちらでは「治療家に絞った」内容のおすすめ本になります。 開業本は読んでも結局最後は自分自身です。ただし、読むといろいろヒントをもらえるので読んで学びましょう。

【人を頼ること】

  • うまくいっているい鍼灸師にアドバイスを求める
  • コンサルタントを使う

簡単に説明します。

コンサルタントは経営のプロです。
「餅は餅屋」です。
治療院経営を回復させたい意欲だけはあるけど、何をしていいかわからない人にはお勧めです
※これ重要で「意欲がない人」はおカネの無駄になるのでやめた方がよいです。

信用できそうなコンサルタントを見つけるのも一苦労でしょうが、ネット上には有象無象のコンサルが存在しています。
治療院系コンサルも異常繁殖しています。
しかも情報をかなり出していますので、言っている内容や人柄で、自分と相性がよさそうな人を見つけてみてください。
メルマガやブログやYoutubeなどの無料情報だけで結果を出せる人もいるでしょうが、追い込まれての逆転を目指しているならやはり「勉強会(継続的なセミナー)」に参加することをお勧めします

それとは別ルートで、自分の身近にいる鍼灸師でうまくいっている人を頼ってみるのも良いでしょう。
正直に自分の窮状を説明して、何か自分にできるアドバイスはないかを聞いてください。
聞くなら、自分が理想とするような成功を築いた人が良いですね。
素直に聞くのが一番重要ですが、ただし、この場合あくまで一個人の意見ですから、最終的には自分の判断を信じて下さい。

まとめ

なんと言っても一番重要なのは、「絶対回復させる!」という「やる気」ですね
もうこれに尽きます。
これなくして何も始まらない。

一時期的にやる気をスパークさせる必要があります。
がむしゃらにやる、という時期があるはずです。
※それなくしてV字回復はないでしょう…。

せっかく開業した自分の鍼灸院です、何とか継続できるように頑張りましょうね!!

そして最後に…。

そのような情熱でいろいろなトライをつづけた挙句、やはり鍼灸院をたたまねばならなくなったとします。
本当に残念ではありますが、やる気があるからと言ってすべての人がうまくいくわけでもありません。

しかしその時に考えてほしいことがあります。

廃業は本当に失敗なのか?

この質問を自分に投げかけてみて、自分の気持ちを深堀してほしいです。
おそらく、そうではない、という答えになるのではないかと思います。

そんなことを別記事に書きましたので、そちらもあわせてお読みください。

鍼灸院の閉院・廃業は本当に失敗か?
鍼灸院経営で恐ろしいのが、経営失敗=廃業(閉院)ですかね。 でも今回は、廃業したからってそれが失敗でもないのでは!?というハナシを書きます。

 

プロフィール
この記事を書いた人
めしたけ

首都圏のベッドタウンで鍼灸院をやっています。
鍼灸師キャリアは約20年。
短期の繁盛(=成功)よりも、安定継続(=失敗しない)を目指しています。
3人の子育て中のシングルファーザーでもあります。
開業・経営・生活全般など、あれこれ書きます。

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